2026執行委員長あいさつ
日本赤十字労働組合
中央執行委員長
佐々木 伸樹(ササキ ノブキ)
【年頭の挨拶】
年末年始において各職場で勤務に就かれた組合員の皆さん。新年、明けましておめでとうございます。
昨年の2月から2025春闘として取り組んできた賃上げですが、
昨年末に組合員の署名協力のおかげで12月15日の中央闘争委員会において本社と賃上げ妥結の運びとなりました。
新賃金は3月に改訂され、3月の給与支給分から適用されます。
今回は若年層だけではなく中堅や50歳代でも賃上げの配分が厚くされ、昨年より評価できる内容です。
4月への遡及や物価高を克服するには不満が残る内容ですが、
医療施設の赤字状況を踏まえると今回の妥結は2026年度の賃上げの礎となると受け止めています。
また、懸案事項であった定年年齢の引き上げについても合意が見えてくるところまで交渉が進みました。
概要としては、「定年を65歳年度とする」、「62歳で役職定年とする」などです。
63歳年度以降の賃金の水準は不満が残る内容ですが、
合意した後も社会情勢を見ながら引続き改善する方向で交渉を継続していく考えです。
【今年の課題は】
規模や職員数からみて、赤十字病院(医療施設)は日赤の事業運営の大部分を占めています。
昨年は報道でも「病院の赤字問題」が取り上げられていたように、
日赤も多額の赤字を抱えており、職員の処遇にも悪影響を与えている状況です。
しかしながら、日赤労組が加盟している医療産別のヘルスケア労協や連合、友誼組合の自治労などとの取り組みによって、
賃上げと医療福祉支援をパッケージ化した補正予算が組まれ、
今年の診療報酬改定では、
医師や看護師、薬剤師らの人件費などに充てられる「本体」部分が3.09%引き上げられることになりました。
本体が3%を超えるのは約30年振りとなる改定です。
今春闘では、賃上げに限らず、夜勤手当などの諸手当の改善や増員、
嘱託・臨時職員、パートタイマー職員の処遇改善も実現できるように臨時大会の議論を経て取り組みたいと考えています。
また、昨年末には日赤本社社長が長時間労働の改善を謳うメッセージを発しました。
日赤労組も機会あるごとにこの問題を取り上げてきました。
特に輸血用血液などの確保を目的とした献血に関わっている血液センターの職員は、
移動採血車の業務に就くと長時間労働を強いられています。
献血は、日赤の独占事業なので血液が不足することは輸血を受ける患者にとつても大きな不安となります。
よって、職員も血液の確保に努力しているところですが、結果として長時間労働が生じてしまう問題が起こるのです。
病院などのサービス残業も含めて、改善の取り組みが急務です。
社会では少子化による人材獲得が課題となっています。
日赤労組は医療福祉を安定的に持続して提供できるように、
「職員が退職することなく働き続けられる職場」を目指して取り組みます。
【最後に】
「声を上げる。上げ続ける。あきらめないで、がっかりしないで、根気よく。社会を変えるには結局、それしかないのだと思います。」
坂本龍一が残した未来を想う言葉です。私は、心に深く残るこの言葉が好きです。
組合活動だからと言って、要求したら「なんでも叶う」訳ではありませんし、毎年、声を上げても、叶わないことが多いです。
しかし、諦めたら終わりです。
私たちが「声を出す(要求する)」ことを粘り強く続けることで、使用者側も「応えよう」という気持ちが生まれてくるのだと考えています。
組合員の切実な声を、中央本部の役員とともに、施設や本社、そして国へと届け、改善を求めるのが私の使命だと考えています。
決して一人で悩まないでください。
組合に加入することで色んな情報が得られて、生活に役立ちます。
本社を動かすために共に声を上げて取り組みましょう。
2026年1月
